今回は、前橋市での「ゴミ屋敷片付け」の様子。最初に動画でご紹介いたします。身寄りのない高齢者宅で、数年にわたってゴミ出しをしていない・・・
正確には、地域の支援などもあって、何回かはゴミ屋敷になってしまった屋敷内を一斉清掃を実施しているが、高齢ということもあってか、敷地内にも大量のゴミが溢れかえっています。いよいよ行政の手が入る事になったのだが、まずは生活導線の確保という観点から、玄関までの通路確保、近隣への衛生面の問題から、外に溢れてしまっている大量のゴミの撤去、トイレや炊事場までの生活導線の確保という、生活住環境整理となりました。
画像でもわかる通り、ちゃんと前橋市指定袋には入れてあるのですが、全くと言ってもいいくらい分別されておりません。これでは自治体の運営する施設に搬入できませんので、パッカー車のホッパー部分で袋を破り、可燃ゴミ、不燃ゴミと分別しながらの作業となりました。ちなみにパッカー車を敷地内に入れられるように、地域の方々に協力していただき、垣根の伐採作業からのスタートでした。
動画にもあるように、人一人がやっと通れるくらいのスペースをあけて、両側に荷物が山積みです。これではいつ崩れるかも分からないので、必要品と不用品の選別をしながら(本人には判断能力がない)の撤去整理です。実際に、ゴミに埋もれて身動き出来なくなり、誰にも救助されずに“孤独死”というケースも後を絶ちません。こうなる前に、なんとか支援の手を差し伸べてあげられたらと思います。
高齢者にとっては、大変危険な玄関の状況です。ほとんどがいらない処分品なのですが、万が一、貴重品などが混入していたら大変ですから、選別作業は慎重を極めます。このようなケース(ほとんど?)では、代表の佐藤が、自ら責任を持って対応いたしております。弊社のやり方は、最初に代表の佐藤が選別、次にまとめる段階で2次チェック、積載の段階で3次チェックと、3段階でチェックしております。その為、貴重品の発見率も非常に高く、お客様から評価をいただいております。
実質作業は一日で完了したのですが、事前に行政機関と地域の方々との連携でスムーズに完了することができました。この場を借りて御礼申し上げます。
総スタッフ数4名、2tトラック3台、所要時間7時間のゴミ屋敷片付け作業は、¥320000(税別)にて、後日、行政を通してご精算となりました。
ゴミ屋敷になってしまう原因は様々ですが、今回の事例のように、近隣の方々の協力や、行政介入などは、まだまだほんの一例にすぎません。私たちは高齢化社会という現実と、いかに上手に向き合うか、孤独な高齢者を少しでも減らしていく努力を実施していかなければなりません。業者としての手助けはここまでですが、高齢者に優しい社会作りを目指して、今後もお困りの方々を支援していきたいと思います。
遺品整理アップデート
代表 佐藤修司