福祉活動としての生前整理とは、一人暮らしの高齢者が、認知症や身体の不調などが原因で、部屋の整理整頓が困難になり、生活環境が悪化してしまいます。そこで、遺品整理業者などが部屋の住環境を整えることで、怪我の防止や身体的不調の進行を遅らせる効果が期待できると考えられます。
今回の案件では、施設入居後のアパート返還も含めた「生前整理」となります。当然、身体の不自由な方が住んでいた部屋ですから、整理整頓や清掃、ゴミ出しすらしていない状況です。作業は数年分のホコリと汚物、害虫との闘いとなります。
畳は「食べこぼし」などの始末が悪かったりすると、このように腐食が進行します。今回の案件では、大家さんとの交渉で「もう誰も借り手がいないから、解体も視野に入れている」とのお話で、本格的な原状回復なしです。
親族の方々が手を付けられない状況でしたので、弊社が代わって「貴重品の捜索」を引き受けました。どんな状況でも貴重品の捜索は重要項目なのですが、今回は特に気をつけながらの作業でした。結果的には「現金」「通帳」「契約書」「保険証書」「アルバム」などをお返しする事ができました。
外回りの残置物もキレイに撤去して、見積り通り¥380000(税別)でご精算していただきました。
最後に依頼者様より「これで心のストレスから開放されます・・・」との言葉をいただきました。身内事で、いつ不幸や困難な事案が、自分に該当するかわかりませんよね?「片付けなきゃ・・・」そのストレスは相当なものだとお聞きしました。事前に準備する事もままならない状況の方が多数だと思います。弊社としても、少しでも皆様のお役にたてますよう、日々精進してまいります。